進行・再発例(6)

Q6.これまで使ってきた抗がん剤が効かなくなったので、パゾパニブ(ヴォトリエント)というお薬を使う予定です。どんなお薬なのでしょうか。また、どんな副作用があるのでしょうか?
 
医者回答者:小林 英介先生
国立がん研究センター中央病院 骨軟部腫瘍科
 
 
 
 

A.肉腫には長らく新しい薬の開発がなされてきませんでしたが、2012年に日本でも新しくパゾパニブ(ヴォトリエント)が承認されました。
 

これは分子標的薬というタイプの新しいお薬で、主に腫瘍が大きくなるときにできる新しい血管の新生を抑制することで治療効果があると言われています。
実際には肉腫の中でも軟部肉腫のみが適応となり、今まで使用してきた抗がん剤(アドリアマイシン)の効果がなかった人に使用することになります。

 

かつての抗がん剤の副作用というと吐き気、骨髄抑制、脱毛などがよく知られていますが、このお薬は新しい機序で作用するために副作用も異なってきます。
実際には高血圧、肝機能障害、下痢、食欲不振、体毛の脱色、手足の湿疹(手足症候群)などがよく知られています。
聞き慣れない副作用も多く、十分に使用に精通した医師とともに治療に当たることが肝要です。

 

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