診断(1)

Q1.太もものしこりを近くの医院で診て貰ったところ軟部肉腫が疑われ、紹介されて地元の総合病院の整形外科に行きましたが、まれな病気なのでその病院でも診るのは難しいと言われました。どのような病院を受診すれば良いのでしょうか?
 
川井章先生差替写真回答者:川井 章先生

国立がん研究センター中央病院 骨軟部腫瘍科/希少がんセンター
 
 
 
 
A.肉腫は乳がんや肺がんなど他の多くのがんに比べて大変まれな病気(希少がん*注の一種)です。
日本全国で、骨の肉腫は1,000~1,500人/年、軟部肉腫は2,500~3,000人/年ほど新たに発症していると考えられています。
一見多い数のようにもみえますが、これを都道府県あたりにすると年に数人~数十人という数になります。
したがって、大きな総合病院でも、年にひとりかふたりの肉腫患者さんしか受診されず、最新の適切な診療を行うことが難しいということはしばしば経験されます。

 
このため、肉腫の患者さんが最初に受診することの多い整形外科では、地域の医療施設からの紹介や患者さん相談の窓口として、各地域で骨軟部腫瘍・肉腫の診断や治療に携わっている病院の先生方による
『日本整形外科学会骨軟部腫瘍診断治療相談コーナー』(https://www.joa.or.jp/public/bone/files/born_consultation_corner.pdf
を設けています。
このコーナーに掲載されている施設は、多くは各地域のがんセンターや大学病院です。
肉腫あるいはその疑いがある患者さんは、これら肉腫の診療経験の豊富な病院を受診されることをお薦めします。

 
(*注)希少がん:人口10万人あたりの罹患率(発生率)が年6例未満のまれながんで、数が少ないため、他のがんに比べて患者さんが診療上の不利益を余儀なくされているもの
 
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最終更新日: 2017年6月29日