局所治療(1)

Q1.臀部のこぶし大の腫瘍が平滑筋肉腫と診断されました。CT検査で肺などへの転移はないと言われました。手術はこわいのでできればしたくないのですが、手術せずに治す方法はありませんか?
 
川井章先生差替写真回答者:川井 章先生

国立がん研究センター中央病院 骨軟部腫瘍科/希少がんセンター
 
 
 
 

A.治すためには手術をつよくおすすめします。
悪性腫瘍(広い意味での”がん”)に対する治療法としては、手術、放射線治療、化学療法の3つがありますが、白血病など”血液のがん”を除くと、肉腫を含む多くの”固形がん”に対しては、手術によって目に見える病巣を完全に取り除いてしまうことが、現在でも唯一の根治的な治療法と考えられます。(*注)

 
平滑筋肉腫に対しても放射線治療で病巣が大きくなるのを抑えたり、抗がん剤治療で病気の増悪や転移の進行を抑えたりすることはある程度可能ですが、これらの治療だけで病気を治してしまうことは未だ困難です。
手術はできればしたくないというお気持ちもよく分かりますが、ここはがんばって病気を治すことを目指していただきたいと思います。

 

(*注)ユーイング肉腫など放射線に対する感受性が高い一部の肉腫や、仙骨脊索腫に対する重粒子線治療など、放射線治療によって良好な局所コントロールが期待できる症例も増えてきましたが、大多数の肉腫においては、手術で病気をきちんと取り除いてしまうことが、現時点ではやはり唯一の確実な治療法です。
 
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